高麗人参は口臭にも効果がある!
高麗人参には口臭を予防、改善する効果があります。
ここでは、高麗人参の口臭に対する効果について詳しく説明します。
口臭の原因を予防、改善する
活性酸素の増加
高麗人参に含まれている有用成分のジンセノサイドには高い抗酸化作用(活性酸素を除去する働き)があります。
そのため、活性酸素によって引き起こされる歯周病や歯槽膿漏を予防し、口臭の発生を防ぎます。
口臭の大きな原因のひとつに歯周病や歯槽膿漏があります。
歯周病や歯槽膿漏は、口の中の細菌が繁殖して歯茎や歯茎を支える骨に炎症を起こす病気で、放置すると歯が抜けてしまいます。
口の中に細菌が増えると、顆粒球(かりゅうきゅう)と呼ばれる白血球の一種が活性酸素を発生させて細菌を除去しようとしますが、顆粒球は余分に集まりやすく、活性酸素が増えすぎる場合があります。
活性酸素は体内に侵入したウイルスや細菌を攻撃して除去したり、酵素の働きを助けたりする良い働きがありますが、増えすぎると攻撃対象が無くなって正常な細胞を攻撃してしまいます。
増えすぎた活性酸素は、歯茎の組織を攻撃してしまうので歯周病や歯槽膿漏が進行してしまい、口臭を発してしまいます。
活性酸素は加齢やストレスなどが原因でも増加するので、年を取ったりストレスを感じたりしても歯周病や歯槽膿漏が進行して口臭の原因になる場合があります。
ジンセノサイドは抗酸化作用を持つため、このような活性酸素の増加を防ぐことで、口臭の原因を予防・改善します。
ストレスを緩和
高麗人参は自律神経を整えることで、口臭の原因となる消化不良を防ぎます。
過度のストレスがかかると自律神経の働きが乱れます。
自律神経は、昼間などの身体が活動している時に活発に働く交感神経と、夜などの身体が休んでいる時に活発に働く副交感神経の2つがあります。
この2つは、状況に応じてどちらかが常に優位になって働いており、自分の意思では制御できません。
ストレスを感じて自律神経の働きが乱れて交感神経が優位な状態が続くと、胃の働きが弱くなって消化不良や胃もたれを感じます。
胃の働きが低下すると、消化速度が下がって長時間食べ物が胃に残ります。そしてこれが体内で腐敗して悪臭ガスの硫化水素が発生し、口臭になります。
反対に、副交感神経が優位な状態が続くと胃酸の分泌量が増え、胃の粘膜を傷つけて食欲不振や胃痛を感じます。
ジンセノサイドはその作用に応じて大きく3つに分類されますが、次の2つは自律神経の乱れに対して効果があります。
種類 | 働き |
ジオール系 | ・中枢神経を鎮静して気分を落ち着かせる・副交感神経を優位にする |
トリオール系 | ・中枢神経を刺激して気分を高揚させる ・交感神経を優位にする |
この2つは相反する働きがありますが、効果を相殺することなく状況に応じてバランス良く働きます。
ですので、交感神経が優位すぎる場合はジオール系が働き、副交感神経が優位すぎる場合はトリオール系が働いて胃の働きを正常にします。
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血行不良を改善する
高麗人参は、含有する成分の相乗効果で、血流を改善する高い効果があります。
血行が悪くなると胃の粘膜の血管の流れも悪くなり、胃腸の働きが低下してストレスで説明したように口臭が発生する場合があります。
ジンセノサイドには、
・血管を拡張する
・血小板の凝固を防いで血液がどろどろになったり血栓ができたりするのを防ぐ
などの働きがあるので、血行を改善します。
また、高麗人参に豊富に含まれているアルギニンは、血管を拡張したり血管に弾力を与えたりする働きがある一酸化窒素を生成するので血行を改善する効果があります。
さらに、高麗人参は、毛細血管の血液の流れを良くする酵素の働きを助けるミネラルやビタミンを豊富に含んでいます。
ピロリ菌を除去する
高麗人参は口臭の原因となるピロリ菌に対しても効果があります。
ピロリ菌は胃の粘膜に棲みつく細菌で、胃酸で死なないので、一度感染すると除去しない限り一生胃に棲みつきます。
ピロリ菌は、胃で生き残るために「ウレアーゼ」という酵素を分泌します。この酵素がアンモニアをつくってバリアにし、胃酸からピロリ菌を守ります。
アンモニアは血液に溶けて全身を巡り、呼気として口から排出されると、尿のような臭いの口臭となります。
また、ピロリ菌の繁殖によって胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍になると胃の働きが低下し、ストレスで説明したように、食べ物が腐敗して口臭が発生します。
ジンセノサイドにはピロリ菌を減らす働きがあるので、胃の調子を改善して口臭を防ぎます。
亜鉛を含んでいる
亜鉛は口の中の細菌のバランスを整え、歯茎の粘膜のターンオーバー(生まれ変わり)に欠かせない成分です。亜鉛が不足すると口臭が発生する場合があります。
高麗人参には亜鉛が含まれています。