高麗人参は二日酔いを予防、改善する!
高麗人参には、二日酔いを改善する効果があります。
ここでは、高麗人参の二日酔いを改善する効果について説明します。
二日酔いとは?
摂取したアルコールの90%は、肝臓でADHという「アルコール分解酵素」によってアセトアルデヒドという物質に分解されます。
アセトアルデヒドはALDHという「アセトアルデヒド脱水素酵素」によって酢酸に分解され、その後さらに水と二酸化炭素に分解されて体外に排出されます。
アルコールを自分の肝臓の代謝能力以上摂取すると、アセトアルデヒドが分解されきれずに体内に残ってしまいます。
アセトアルデヒドには毒性があるので、頭痛や吐き気、胃の不調などの二日酔いが起こります。
高麗人参の二日酔いに効果がある成分
ジンセノサイド
ジンセノサイドは高麗人参の代表的な有用成分で、サポニンの一種です。
サポニンはマメ科の植物に多く含まれていますが、ジンセノサイドは高麗人参にしか含まれていません。
ジンセノサイドはひとつの種類ではなく40以上の種類があり、それぞれ異なった効果があります。
ジンセノサイドには、ADHとALDHの働きを活発にしてアルコールの分解を促進し、二日酔いを軽減したり肝臓の働きを助けたりする作用があります。
また、二日酔い時には肝臓はアルコールを分解するために働きすぎています。
次に挙げるジンセノサイドには肝臓の働きを助ける作用があります。
種類 | 効果 |
ジンセノサイドCk | ・肝機能を保護する ・抗炎症作用 |
Ro | ・解毒作用 ・抗肝炎作用 |
その他にも高麗人参には、
・抗酸化作用・・・肝細胞を攻撃して肝臓機能を低下させる活性酸素を除去する
・脂肪肝を防ぐ
・高血圧を予防、改善する・・・高血圧は肝機能に悪影響を与える場合がある
などの働きがあるので肝臓の働きを助け、二日酔いになりにくくしたり、二日酔いで弱った肝臓の回復を助けたりします。
アルギニン
高麗人参はアルギニンを豊富に含んでいます。
非必須アミノ酸のアルギニンには、アルコールの代謝を促したり肝臓の解毒作用を助けたりする働きがあります。
また、肝障害を改善したり肝細胞を保護したりする働きがある一酸化窒素を生成する働きもあるので、二日酔いを予防、改善したり肝臓の機能低下を予防したりする作用があります。
また、高麗人参は、アルギニンの他にもアルコールの分解を助ける効果のある、
・スレオニン
・アスパラギン酸
を含んでいます。
グルタミン、アラニン
「NASH」という物質はアルコールの分解を遅くしてしまう作用があります。
非必須アミノ酸のグルタミンとアラニンは、NADHを除去する働きがあるので、アルコールが分解しきれずに二日酔いになることを予防します。
ナイアシン
ナイアシン(ビタミンB3)はアセトアルデヒドを分解する働きがあります。
パントテン酸
パントテン酸(ビタミンB5)はアルコールを摂取すると消費されてしまいます。
パントテン酸はたんぱく質や脂質、糖質などからエネルギーをつくり出すために欠かせない成分です。
ですので、アルコールを摂取してパントテン酸が不足すると体調が悪くなったり疲れを感じたりします。
ビタミンC
ビタミンCはアルコールの代謝に必要な成分です。
高麗人参にはビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンB12
ビタミンB12は、アルコールの代謝を助ける働きがあります。
亜鉛
亜鉛は、
・アセトアルデヒドの分解をスムーズにする
・アルコールを分解する酵素の材料となって酵素の働きを活発にする
という働きがあるので二日酔いの改善に高い効果があります。
飲酒前や直後に飲むとより効果的
高麗人参は基本的には即効性はなく、続けて摂取することで効果を発揮するので高麗人参を飲み続けていると二日酔いになりにくくなります。
ただし、アミノ酸やビタミンはアルコールの解毒作用に対して即効性のある成分なので、飲酒前や飲酒直後に摂取すると二日酔いの予防や改善の効果がさらに期待できます。