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高麗人参は腎臓の強化にも役立つ
高麗人参には、腎臓の働きを良くしたり腎臓病の原因を予防、改善したりする効果があります。
ここでは、高麗人参の腎臓に対する働きについて説明します。
高麗人参の腎臓に対する効果
解毒作用がある
腎臓の重要な働きのひとつに血液をろ過して老廃物や毒素を排出する働きがあります。
血液のろ過機能が低下すると、老廃物や毒素が排出しきれなくなります。
排出されなかった老廃物や毒素は血液に乗って体内を巡ってしまうので、むくみや吐き気、食欲低下、だるさ、などの不調が起きます。
放置すると最終的には腎臓の機能が低下して腎不全になり、人工透析や移植を行わないと生命が維持できなくなります。
高麗人参に含まれている有用成分のジンセノサイドRoには解毒作用があるので、腎臓のろ過機能を助けます。
抗酸化作用がある
抗酸化作用とは活性酸素を除去する働きのことを言います。
急性腎障害が起こると活性酸素が大量に発生します。
活性酸素は、もともとは酵素の働きを助けたり、体内に侵入したウイルスや細菌を攻撃し、酸化させて除去したりする良い働きがあります。
しかし、何らかの原因（ストレス、加齢、紫外線、たばこなど）で増えすぎると攻撃対象が無くなって正常な細胞を攻撃してしまいます。
活性酸素によって細胞が攻撃されると、細胞はダメージを受けて機能が低下するのでますます腎臓の働きが悪くなってしまい、慢性腎臓炎に移行してしまう場合があります。
ジンセノサイドには高い抗酸化作用があります。
また、高麗人参に豊富に含まれているビタミンCにも高い抗酸化作用があります。
内臓の働きを活発にする
高麗人参には内臓の働きを活発にする作用があります。
そのため腎臓の働きを活発にし、腎臓を強化します。
腎臓病の原因を予防、改善する効果
高麗人参には、腎臓病を引き起こす原因を予防、改善する効果があります。
生活習慣病を予防、改善する
動脈硬化や高血圧、糖尿病などの生活習慣病は腎臓病を引き起こす原因となります。
高麗人参にはこれらの生活習慣病を予防、改善する効果があります。
動脈硬化
活性酸素が血管を攻撃すると、血管が酸化して老化し固くなり動脈硬化を引き起こします。
また、血液中の悪玉コレステロールが酸化し、血管の壁に取り付いて血管を狭くして動脈硬化の原因となる場合があります。
ジンセノサイドには抗酸化作用があるで説明したように、活性酸素を除去する高い働きがあります。
また、アルギニンは、血管を拡張したり血管の壁を柔らかくしたりする作用がある一酸化窒素を生成するので動脈硬化の予防、改善に効果があります。
高麗人参にはアルギニンが豊富に含まれています。
高血圧
血行が悪くなると、心臓が全身に血液を循環させるためにより圧力をかけるので高血圧になります。
血管に圧力がかかる状態が続くと血管が常に緊張し、血管が徐々に厚く、固くなってしまい動脈硬化になる場合があります。
高麗人参には高血圧を予防、改善する効果があります。
糖尿病
インスリンは血液中のブドウ糖を細胞内に取り込む働きがあります。そのため、インスリンの量が減ったり働きが悪くなったりすると、血液中のブドウ糖が増えて血糖値が高くなり、その状態が続くと糖尿病になります。
高血糖の人の血液はブドウ糖の量が多く、砂糖水のようにドロドロの状態になっているので血流が悪くなっています。
腎臓のろ過は腎臓にある糸球体（しきゅうたい）というところで行われています。
この糸球体は毛細血管が固まっているので、血流が悪くなると糸球体の毛細血管に圧力がかかってしまいます。やがて毛細血管が固くなって動脈硬化になると、腎臓に負担がかかって機能が低下していってしまいます。
ジンセノサイドにはインスリンの生成を活発にする働きがあるので、糖尿病を予防、改善する効果があります。
便秘を予防、改善する
便秘になると腸内の悪玉菌が増えます。
悪玉菌は「インドール」という有害物質をつくってしまいます。
インドールは肝臓で「インドキシル硫酸」に変化し、血液に乗って腎臓や心臓などの内臓に届き、炎症物質や活性酸素をつくり出して腎臓にダメージを与えます。
ジンセノサイドは悪玉菌の増加を抑制したり、腸の働きを良くしたりする働きがある乳酸菌を増やして便秘を予防、改善します。
高麗人参の腎臓に対する効果の実験
高麗人参を摂取すると、腎臓の機能が低下しているかを判断する血液中のクレアチニンの量が低下することが臨床実験で判明しています。
- 【クレアチニンとは？】
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クレアチニンは老廃物のひとつで、腎臓が正常に働いている場合は尿として体外に排出されます。
ですので、血液中のクレアチニンの量が多い場合は腎臓のろ過機能が低下している可能性が高くなります。
