高麗人参は肝機能の強化をサポートをする!
高麗人参は、肝機能を助けたり強化したりする働きがあります。
ここでは、高麗人参の肝機能に対する効果を説明します。
肝臓の働き
- 詳しい情報
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肝臓には次の3つの働きがあります。
・脂肪を消化するのに必要な胆汁をつくる
・アルコールやアンモニアなどの有害物質を分解する
・取り込んだ栄養素を代謝してエネルギーに変えたり蓄積したりする肝臓は再生能力が高く、65%を切り取っても1年後には再生しています。
しかし、機能低下が慢性化すると元には戻らなくなります。
肝臓は沈黙の臓器とよばれ、自覚症状が現われた時には状態はかなり悪化しているので、日頃の注意が大切です。
高麗人参の肝臓に対する効果
アルコールの分解を助ける
アルコールの90%以上は肝臓で分解されます。
アルコールは、肝臓でADH(アルコール分解酵素)によってアセトアルデヒドに分解されます。
アセトアルデヒドは毒性が強く、二日酔いの原因となる物質です。
アセトアルデヒドは、次にALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)によって害のない酢酸に変わり、その後、分解されて水と二酸化炭素になって体外に排出されます。
ジンセノサイドには、ADHとALDHを活発にしてアルコールの分解を促し、二日酔いを軽減したり肝臓の働きを助けたりする働きがあります。
- 【高麗人参のアルコールを分解して解毒する働きの実験】
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25歳~35歳の健康な男子25人を、アルコールだけを摂取した場合とアルコールと高麗人参を同時に摂取した場合の各血中アルコール濃度を調べました。
その結果、70%の人が高麗人参を同時に摂取した場合の方が血中アルコール濃度が30~50%低くなったことが判明しています。
肝機能を保護する
ジンセノサイドは単体ではなく、40以上の種類があります。
その中の、ジンセノサイドCkは、
・肝機能を保護する
・抗炎症作用がある
という働きがあるので肝臓の機能を助けます。
抗酸化作用
肝臓は働く際に大量の酸素を必要とします。
体内で酸素を消費すると活性酸素が必ず発生するので、肝臓には活性酸素が多く発生してしまいます。
活性酸素は、もともとは酵素の働きを助けたり、体内に侵入した細菌やウイルスを攻撃して除去する良い働きがあります。
しかし、ストレスや紫外線、激しい運動、加齢などで増えすぎると正常な細胞を攻撃してしまいます。
肝細胞が攻撃されてダメージを受けると、機能が低下して肝臓の働きが悪くなってしまう場合があります。
また、活性酸素は肝臓に溜まった脂肪と結びついて過酸化脂質という有害物質に変化し、肝臓に炎症を起こしてしまいます。
高麗人参に含まれている有用成分のジンセノサイドには、高い抗酸化作用(活性酸素を除去する働き)があります。
抗炎症作用
ジンセノサイドには抗炎症作用があるので、肝臓の炎症を防いで肝炎になるのを予防します。
脂肪肝を防ぐ
ジンセノサイドには脂質の代謝を促進する働きがあるので、血液中の脂肪を減らして肝臓に脂肪が溜まる脂肪肝を防ぐ働きがあります。
高血圧を予防、改善する
肥満を伴う高血圧は肝機能に影響を与えることが判明しています。
また、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の原因のひとつに高血圧があります。
ジンセノサイドは、
・自律神経の乱れを整える・・・交感神経が優位な状態が続いて血管が収縮するのを防ぐ
・血流を良くする・・・血液の流れを良くしようと心臓が血管に圧力を高めて高血圧になるのを防ぐ
・コレステロール値を下げる・・・血流の悪化や血栓を防ぐ
など、高血圧を予防、改善する働きがあります。
アルギニンを豊富に含んでいる
高麗人参はアルギニンを豊富に含んでいます。
アルギニンにはアンモニアを分解する働きがあります。
また、アルギニンは、
・肝細胞を保護して肝障害を改善する
・アルコールの代謝を促進する
などの働きがある一酸化窒素を生成します。
また、高麗人参はアルギニンの他にも、
・アンモニアを無毒化して体外に排出する働きがあるアスパラギン酸
・脂肪を燃焼する働きがある酵素のリパーゼの働きを活発にして脂肪肝を予防するアミノ酸
などの肝臓の働きを助ける成分を含んでいます。