高麗人参は認知症を予防、改善する
高麗人参には認知症を予防、改善する効果があります。
ここでは、高麗人参の認知症に対する効果について詳しく説明します。
認知症とは?
- 詳しい情報
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認知症とは、脳の神経細胞が後天的な原因で死滅したり働きが悪くなったりして、判断力や記憶力に障害が起こることです。
認知症にはさまざまな種類がありますが、その8割が、
・アルツハイマー型認知症・・・女性に多く、物忘れ、時間や場所がわからなくなる、人に対する認識ができなくなる、などの症状が徐々に進行する
・脳血管性認知症・・・男性に多く、症状が良くなったり悪くなったりする、朝と夜でも症状が異なったりする
の2つです。
高麗人参は、アルツハイマー型認知症にも脳血管性認知症にも効果があります。
高麗人参の認知症に対する効果
βアミロイドを抑制する
βアミロイドは、記憶や学習、覚醒などの情報を伝達する物質のアセチルコリンを分泌する細胞を死滅させ、アルツハイマー型認知症を引き起こすことが判明しています。
高麗人参には、 βアミロイドの働きを抑制する働きがあります。
- 【高麗人参のアルツハイマー型認知症に対する効果の実験の結果】
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実際に高麗人参を摂取すると、神経細胞の死滅が抑えられることが世界中の研究、実験で判明しています。
また、アルツハイマー型認知症の人が高麗人参を12週間摂取した臨床実験の結果、認知成績が改善し、摂取を止めるとまた低下したことが判明しています。
ジンセノサイドが認知症に効果的
ジンセノサイドは高麗人参に含まれている有用成分で、単体ではなく40以上の種類があり、それぞれ異なる効果があります。
その中で、次に挙げるジンセノサイドが認知症の予防、改善に効果があります。
ジンセノサイドの種類 | 効果 |
ジンセノサイドRf1、Rk1、Rk3、Rk4 | 認知機能を改善する |
Rg1 | 記憶学習機能を改善し、認知症による記憶障害を改善する |
Rc | 細胞死を防ぐ |
PPD | 神経を再形成して記憶障害を回復する |
Rb1 | アセチルコリンを活性化して記憶力や学習能力を向上させる |
血行を良くする
血液は、酸素や栄養素を身体中に運搬しています。
脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などで血管が詰まったり破れたりして、脳に酸素が届かなくなって脳細胞が死んでしまうことが原因で起こります。
ですので、血行を良くして血管が詰まったり破れたりしないように予防することが大切です。
ジンセノサイドには、
・血管を拡張する
・血小板が凝固して血液がどろどろになったり血栓ができたりするのを防ぐ
などの働きがあります。
また、高麗人参にはアルギニンが豊富に含まれています。
アルギニンは、血管を拡張し、血管の壁に弾力を与える働きがある一酸化窒素を生成して血行を良くします。
生活習慣病を予防、改善する
アルツハイマー型認知症は、女性や、高血圧、脳卒中、糖尿病にかかっている人に多いことが判明しています。
また、脳血管性認知症は、高血圧や脳卒中、糖尿病などで血流が悪くなっている人が発症しやすりことが判明しています。
ですので、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を予防することが認知症の予防に繋がります。
高血圧や脳卒中
高血圧は、血液の流れが悪くなって心臓が血流を良くしようと血管に圧力をかけることで起こります。
高麗人参は血行を良くするで説明したように、血流を良くする働きがあります。
また、コレステロール値を下げて、悪玉コレステロールが血管の壁に取り付いて血管を狭くしたり、
血管の傷に沈着して「脂質プラーク」(破れると血小板が集まって血栓となる)になることを防ぎます。
ですので、脳卒中の予防にも効果があります。
さらに、自律神経が乱れると高血圧を引き起こす場合があります。
ジンセノサイドには、自律神経の乱れを整える効果があります。
糖尿病
糖尿病は、血液中のブドウ糖を体内に取り込む作用があるインスリンの働きが悪くなったり、インスリンが不足したりして起こります。
高麗人参には、インスリンの生成を活発にする働きがあるので、糖尿病を予防、改善する働きがあります。
肥満
肥満は、脂質異常症(血液中の悪玉コレステロール値や中性脂肪が増えすぎたり、善玉コレステロールが減ったりしている状態)の原因となります。
脂質異常症が進行すると生活習慣病の原因となるので、肥満を予防、改善することは生活習慣病の予防に繋がります。
ジンセノサイドには、
・食欲をコントロールする
・血行を良くする
・便秘を予防する
などの働きがあるので、ダイエットをサポートして肥満を予防、改善する効果があります。