高麗人参の副作用を知ろう!

高麗人参には副作用はありませんが、好転反応や悪影響がでる場合があります。
ここでは、高麗人参を摂取すると起こることがある好転反応や悪影響について説明します。

高麗人参には副作用はない

高麗人参の有用成分のジンセノサイドはサポニンの一種です。
サポニンには毒性があるので過剰に摂取するとアレルギーや炎症を起こしたりする場合がありますが、ジンセノサイドには毒性がありません。

また、高麗人参は、漢方では毒性や副作用がなく、続けて摂取することによって体質を改善し健康な体に導く「上薬」に分類されています。

ですので、高麗人参には副作用はありません。
しかし、好転反応が現れる場合や、飲み合わせ、加工方法によっては悪影響が出る場合があります。

好転反応がある

高麗人参を摂取すると好転反応が出る場合があります。

好転反応とは東洋医学で用いられる用語で、メンケン反応ともいいます。
好転反応は、治療の過程で症状が良い方向に向かう際に、毒素が排出されたり細胞が活性化したりして一時的に不調が現れることをいいます。

高麗人参を摂取すると人によっては初めて摂取した際に、動悸、息切れ、めまい、頭痛、胃の不調、下痢、かゆみ、などの症状が現われる場合があります。
好転反応の場合は症状は一週間程度で治まるので、一時的に摂取を中止したり量を減らしたりして様子を見てください。

はじめて摂取する際は、少量から始めて様子を見ながら少しずつ量を増やすと好転反応がでにくくなります。
また、表示された適切な摂取量を守って過剰な摂取を避けましょう。
一週間程度しても症状が治まらない場合は摂取を中止し、医師に相談してください。

飲み合わせが悪い場合がある

高麗人参は飲み合わせが悪い場合があります。

高麗人参には、血流を改善して血圧を下げる働きがあります。
しかし、すでに高血圧の薬を飲んでいる場合は効果が強すぎて血圧が下がりすぎる場合があります。
また、脳梗塞や脳血栓の薬のワーファリンカリウムを服用している人が高麗人参を摂取すると、効果が強すぎて血が止まりにくくなる可能性があります。

その他にも、

・葛根湯
・抗うつ剤
・ホルモン剤

を服用している場合は、効果が強くですぎたり薬の作用を打ち消したりする場合があります。
ですので、薬を服用している人は摂取前に医師に相談することをお勧めします。

また、腎臓病でカリウムの摂取制限がある人や、糖尿病の人も悪影響がでる可能性があるので、注意が必要です。

≫高麗人参の詳しい飲み合わせについてはこちらから≪

加工方法によって作用が異なる場合がある

高麗人参は加工方法によって効果が異なる場合があるので、適さない加工方法の製品を摂取すると悪影響がでる可能性があります。

高麗人参には加工方法が3つあります。

呼び名 加工方法
水参(すいじん) 畑から収穫したままのもの
白参(はくじん、ペクサム) 収穫したまま、もしくは皮を剥いで水分量が12%以下になるまで太陽熱か熱風で乾燥したもの
紅参(こうじん、ホンサム) 水参をそのまま蒸し、その後水分量が14%以下になるまで自然乾燥したもの

この中で、白参は血圧を上昇させる効果が強いので、高血圧の人が摂取すると血圧がさらに上昇する場合があります。
しかし、紅参は血流を良くしたり自律神経のバランスを整えたりする作用があるので、血圧を正常にして高血圧にも低血圧にも効果があります。

ですので、高血圧の人が白参を摂取すると症状が悪化し、紅参を摂取すると改善する可能性が高くなります。
血圧に異常がある場合は、加工方法によって効果が異なるのに注意が必要です。

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