高麗人参は蕁麻疹に効く?
高麗人参は蕁麻疹(じんましん)を予防、改善する効果がありますが、高麗人参を摂取すると蕁麻疹が出る場合もあります。
ここでは、高麗人参の蕁麻疹に対する効果や蕁麻疹が出る場合について説明します。
蕁麻疹とは?
蕁麻疹は急性の皮膚病のひとつで、突然皮膚に激しいかゆみを伴った赤い発疹が現われ、数十分~一日程度で消えてしまう病気です。
蕁麻疹の原因は
・食べ物や薬に対するアレルギー
・引っ掻いた(機械的蕁麻疹)
・日光に当たった(日光蕁麻疹)
・ストレス
などがあり、原因が不明の場合もあります。
高麗人参は、この中のアレルギーとストレスを予防、改善する効果があります。
高麗人参の蕁麻疹に対する効果
アレルギーを予防、改善する
アレルギー反応は、免疫反応が過剰に働いて起こります。
高麗人参に含まれているジンセノサイドは40以上の種類があり、それぞれ異なった効果があります。
その中のジンセノサイドRb1には、強すぎる免疫力を抑制して正常にする効果があります。
ストレスを予防、改善する
コルチゾールの分泌量を正常にする
ストレスを感じると蕁麻疹がでるしくみはまだ解明されていませんが、過度のストレスを感じると蕁麻疹がでたり、蕁麻疹が悪化したりすることは判明しています。
ストレスを感じると、副腎皮質ホルモンのコルチゾールが分泌されます。
コルチゾールは正常に分泌されるとストレスを最小限に食い止める働きがありますが、とてもデリケートで、ストレスが続いて分泌量が増えると、
・交感神経が優位な状態が続いて自律神経の働きが乱れる
・ストレスを予防、緩和する働きがあるセロトニンの分泌を抑制してしまう
・成長ホルモンの分泌を抑制してしみやしわ、たるみなどの肌トラブルを引き起こす
・副腎が疲れて疲労の原因となる
などの悪影響を与えてしまいます。
ジンセノサイドは、コルチゾールが過剰な時には分泌を抑制し、分泌量を正常な状態に調整してストレスを緩和します。
マグネシウム、カルシウムで相乗効果
高麗人参に豊富に含まれているマグネシウムには、
・筋肉の緊張を緩めて身体をリラックスさせる
・イライラを防いで精神を落ち着かせる
などの働きがあるのでストレスの予防、緩和に効果があります。
さらに、高麗人参にはイライラを防ぐ効果が高いカルシウムも含まれています。
ですので、高麗人参はジンセノサイドの働きやマグネシウム、カルシウムの働きの相乗効果でストレスを予防、緩和する高い効果があります。
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高麗人参の摂取で蕁麻疹が出る場合もある
高麗人参にはこのように蕁麻疹を予防、改善する効果がありますが、高麗人参を摂取すると蕁麻疹が出る場合もあります。
蕁麻疹が出る理由
好転反応
好転反応とは、東洋医学で治療の際に症状が回復する時に一時的に身体に不調が起こることをいいます。
高麗人参をはじめて摂取すると、人によっては蕁麻疹、頭痛、動悸、息切れ、胃の不調などが起こる場合があります。
好転反応の場合は3日~1週間ほどで症状は治まります。
効果が強すぎる
高麗人参には、体内の毒素や老廃物を体外に排出するデトックス作用があります。
人によっては高麗人参を初めて摂取した時に、その効果が強くですぎて毒素や老廃物を排出しきれずに蕁麻疹が出る場合があります。
初めは少量から試すと出にくい
高麗人参を初めて摂取する場合は、指定された量ではなくまずは少量から摂取することをお勧めします。
その後、身体の様子によく注意しながら少しずつ摂取量を増やすと好転反応や過剰な反応が出にくくなります。
また、効果が強すぎる場合は6年根(6年間栽培された高麗人参)の紅参(こうじん:皮を剥かずに蒸してから水分が14%以下になるまで自然乾燥したもの)ではなく、4年根や白参(はくじん:皮を剥くかそのままで水分量が12%以下になるまで熱風か太陽熱で乾燥したもの)に変えて様子を見るのもひとつの方法です。
それでも蕁麻疹が治らない場合は、摂取を中止して医師に相談してください。