高麗人参は体臭にも効果がある!
高麗人参には体臭の原因となる、
・活性酸素の増加
・ストレス
・ホルモンバランスの乱れ
・便秘
・肝機能の低下
を予防、改善する働きがあります。
ここでは、高麗人参の体臭に対する効果を詳しく説明します。
活性酸素の増加を防ぐ
加齢臭の原因は「ノネナール」という物質が増えることです。
ノネナールは、パルミトオレイン酸という脂肪酸が、過酸化脂質によって酸化したり皮膚に常在している細菌によって分解されたりすることで発生します。
過酸化脂質は、中性脂肪やコレステロールなどが活性酸素に攻撃されて酸化してできるので、活性酸素を除去するとノネナールも増えません。
高麗人参に含まれているジンセノサイドは、活性酸素を除去する高い働き(抗酸化作用)があります。
ストレスを緩和する
自律神経の働きを調整する
過度のストレスを感じると自律神経の働きが乱れます。
- 【自律神経とは?】
-
自律神経は、身体が動いている時に活発に働く交感神経と、休んでいる時に活発に働く副交感神経の2つがあります。
この2つは状況に応じてどちらかが優位になって働きますが、自分の意思ではコントロールできません。
脇の下や肛門の周り、外耳道にあるアポクリン腺から分泌される汗は、皮膚の常在菌に分解されると特有の臭気を発し、腋臭の原因となります。
アポクリン腺は交感神経が優位な状態で汗を分泌します。
ですので、自律神経が乱れて交感神経が優位な状態が続くとアポクリン腺から分泌される汗の量が増え、体臭が強くなります。
ジンセノサイドはその作用によって大きく3つに分類されますが、次の2つには自律神経の乱れを調整する効果があります。
種類 | 効果 |
トリオール系 | ・中枢神経を刺激して気分を高める ・交感神経を優位にする |
ジオール系 | ・中枢神経を鎮めて気分を落ち着かせる ・副交感神経を優位にする |
この2つは相反する働きがありますが、お互いの効果を打ち消すことはなく状況に応じてバランス良く働きます。
ですので、交感神経が優位な時にはジオール系が働いて副交感神経を優位にし、アポクリン腺の汗の分泌を抑えます。
コルチゾールの分泌量を調整する
ストレスを感じると副腎皮質ホルモンのコルチゾールが分泌されます。
コルチゾールは正常に分泌されるとストレスを緩和する高い効果がありますが、ストレスが続いて分泌量が増えると自律神経の働きを乱したり、ストレスを緩和する作用があるセロトニンの分泌を抑制したりします。
ジンセノサイドは、コルチゾールの分泌量を正常に調整する働きがあります。
≫高麗人参のストレスを予防、緩和する詳しい働きはこちらから≪
ホルモンバランスの乱れを予防、改善する
エストロゲン様作用がある
女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあり、周期的に増減を繰り返しています。
エストロゲンには発汗を抑える働きがあり、プロゲステロンには体温を上げたり、皮脂の分泌量を増やしたりする働きがあります。
ホルモンバランスが乱れるとエストロゲンが減って汗が増えたり、プロゲステロンが増えて汗や皮脂が増えたりして体臭が強くなります。
ジンセノサイドにはエストロゲンに似た働き(エストロゲン様作用)があるので、エストロゲンが減少すると代わりに働いてホルモンバランスの乱れを予防します。
アルギニンが含まれている
男性ホルモンのテストステロンには皮脂の分泌量を促す働きがあるので、テストステロンが減少すると過剰に分泌された皮脂に雑菌が繁殖して体臭が強くなる場合があります。
高麗人参に豊富に含まれているアルギニンには、ホルモンの分泌量を調整してホルモンバランスを整える働きがあります。
便秘を予防、改善する
便秘になると便が腸内に長く留まり、腸内細菌のバランスが乱れて悪玉菌が増加します。
悪玉菌は便を腐敗させ、硫化水素やアンモニアなどを発生させます。
硫化水素やアンモニアは血液に溶け、体内を巡って皮膚から排出されると体臭、呼気から排出されると口臭になります。
ジンセノサイドには、悪玉菌の増加を防止し、腸内環境を整える働きがある乳酸菌を増やします。
また、上記の、ストレスを緩和したり自律神経を整える高麗人参の働きは、便秘にも良い効果をもたらします。
肝機能の低下を予防する
疲労物質のアンモニアは肝臓で分解されますが、肝臓が弱って機能が低下するとアンモニアが分解され切れずに体内に残ってしまいます。
残ったアンモニアは血液に溶けて全身を巡って汗や皮脂に混ざり、アンモニアの臭いがする体臭(疲労臭)を発します。
ジンセノサイドには肝機能を保護して肝臓の働きを助ける作用があります。
また、アルギニンにはアンモニアを分解して疲労臭を防ぐ働きがあります。