動悸の悩み高麗人参で解決
高麗人参には、動悸を予防、改善する効果があります。
ここでは、高麗人参の動悸に対する効果について説明します。
動悸とは?
動悸とは、強く心臓の鼓動が自覚される状態です。
いつもより強い、弱い、一定ではない、などが感じられ、場合によっては息切れ、胸の不快感などを感じます。
動悸の原因はさまざまで、
・過度の緊張や興奮
・激しい運動
・心臓の疾患
・貧血
・更年期障害
・自律神経の乱れ
などがあります。
高麗人参には、これらの原因の中の自律神経の乱れ、貧血、更年期障害を予防、改善する働きがあります。
高麗人参の動悸に対する効果
自律神経の乱れを整える
自律神経が乱れると動悸が起こるしくみ
自律神経は身体のさまざまな器官を調整する神経で、交感神経と副交感神経の2つがあります。
交感神経は日中などの身体が活動している時に活発に働き、副交感神経は夜や就寝中などの身体が休んでいる時に活発に働きます。
この2つは自動的にどちらかが優位になって働き、自分の意思ではコントロールできません。
自律神経の働きが乱れて交感神経が常に優位な状態が続くと、筋肉や血管が緊張した状態が治まらず、動悸が起こる場合があります。
高麗人参の自律神経の乱れによる動悸に対する効果
高麗人参に含まれているジンセノサイドには2つの種類があります。
種類 | 働き |
ジオール系 | ・中枢神経を鎮静し、気分を落ち着かせる ・副交感神経を優位にする |
トリオール系 | ・中枢神経を刺激し、気分を高揚させる ・交感神経を優位にする |
ジオール系とトリオール系は正反対の働きをしますが、お互いの効果を相殺することはなく状況に応じてバランス良く働きます。
ですので、交感神経が優位な状態が続いている時は、ジオール系が働いて副交感神経を優位にして自律神経の乱れによる動悸や息切れを予防、改善します。
更年期障害による動悸を予防、改善する
更年期障害で動悸が起こるしくみ
女性ホルモンはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあり、この2つは周期的に増減を繰り返しています。
エストロゲンは20代をピークに分泌量が年々減少し、50歳前後の更年期には著しく減少します。
ホルモンの分泌は脳の視床下部(ししょうかぶ)というところでコントロールされており、視床下部はエストロゲンの分泌量を増やすように指令をだします。
ところが、閉経を迎え機能が低下した卵巣はエストロゲンを分泌できないため、視床下部は混乱しホルモンバランスが乱れてしまいます。
視床下部は自律神経もコントロールしており、お互いに影響を与えるのでどちらかが乱れるともう片方も乱れてしまいます。
そのため、更年期にホルモンバランスが乱れると自律神経も乱れ、自律神経が乱れると動悸が起こるしくみで説明したように、動悸や息切れが起こる場合があります。
高麗人参の更年期障害による動悸に対する効果
ジンセノサイドにはエストロゲンに似た働き(エストロゲン様作用)があるので、エストロゲンが減少した場合に代わりに働いて、エストロゲンの減少によるホルモンバランスの乱れを整えます。
また、上記で説明したように、自律神経の乱れを整える効果もあるので、ホルモンバランスが乱れて自律神経の乱れによる動悸が起こるのを防ぐ働きがあります。
貧血を予防、改善する
血液に含まれているヘモグロビンは、酸素や栄養素を身体中に運搬する働きがあります。
貧血は血液中のヘモグロビンが不足している状態なので、酸素や栄養素が行き渡りにくくなります。
そうなると、体内の酸素が不足して動悸や息切れを起こす場合があります。
高麗人参には、
・赤血球を増やす
・骨髄の造血作用を高めて血液の量を増やす
・血液をつくるのに必要な鉄、ビタミンB12、葉酸を含んでいる
・鉄の吸収率を上げるビタミンCを含んでいる
・ホルモンバランスを整える・・・ホルモンバランスの乱れによる生理不順や月経過多による貧血を防ぐ
・抗酸化作用がある・・・赤血球の膜を攻撃して破壊する活性酸素を除去して「溶血性貧血」を防ぐ
などの働きがあるので、貧血を予防、改善する働きがあります。
高麗人参で動悸が起こる場合もある
高麗人参は、このように自律神経の乱れや貧血による動悸を防ぐ働きがありますが、反対に高麗人参を摂取すると動悸が起こる場合があります。
高麗人参をはじめて摂取した場合、人によっては動悸や息切れ、頭痛、めまい、胃の不調などの好転反応が起こる場合があります。
好転反応の場合は一週間もすると症状は消えるので、量を減らしたり一時的に摂取を中止して様子を見てください。
- 【好転反応とは】
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好転反応とは東洋医学で用いられる用語で、治療の過程で身体が良い方向へ向かおうとする際に一時的に不調が現れることを言います。
高麗人参を初めて摂取する場合は、少量から試して様子を見つつ量を増やすと好転反応がでにくくなります。
なお、しばらくしても症状が改善しない場合は摂取を中止して医師に相談してください。