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高麗人参は自家栽培できる？
自家栽培はできる
高麗人参は自家栽培ができます。
ただし、高麗人参は育つ環境が限られており、収穫するのに年数もかかります。
また、土地の栄養素を吸い尽くすので土地作りに時間がかかる上に、一度栽培するとその土地は6～15年は使用できなくなります。
ですので、高麗人参が育つのに適した環境や土地があり、手間暇をかける時間や情熱があれば自家栽培は可能です。
個人で育てるのはかなり困難ですが実際にプランターで栽培している人もいるので、興味がある人はチャレンジしてはいかがでしょうか？
高麗人参に適した環境
気候
高麗人参が育つ環境は、
・高温多湿を嫌う・・・湿気が多いと病気になりやすい
・日本の雨量では多すぎる・・・日本の平均雨量は1718mm、高麗人参に適した雨量は年間1200mm
・寒暖の差が大きい・・・栄養価が高くなる
などがあげられます。
もともと、高麗人参は、中国北東部やロシア沿岸部、韓国などのアジアの極東のみに自生する植物で、これらの地域は日本に比べると緯度が高いです。
日本でも高麗人参は栽培されていますが、長野県、福島県、島根県などが産地で南の地方はありません。
ですので、南の地方で栽培する場合は難易度がより高くなり、東北より北の寒い地方の方が栽培に向いています。
土壌
高麗人参は、収穫までに1~6年もかかります。
土地の栄養素を全て吸い尽くすので、土壌をしっかり作る必要があります。
また、化学肥料やアルカリ性の強いたい肥は使用できません。
有機肥料を使うといいでしょう。
プランターで栽培する場合は、土を何回か入れ替える必要があります。
韓国では腐葉土を混ぜた土を使ったり、トウモロコシやソルガム（イネ科の植物、タカキビともいう）を肥料としているところもあります。
日本の高麗人参の産地のひとつ、島根県の大根島では、海藻の藻が獲れていたころは藻を埋めて肥料にしていました。
栽培
高麗人参の種や苗は市販されています。
花屋などで販売しているところもありますが、取り扱っていない店も多いです。
インターネットで販売されているので、はじめての場合は苗や1年根を植えると成功率が高くなります。
コツは、
・土地中の温度を25度以下に保つ・・・温度計を使用する
・水はけを良くする
・肥料は控えめにする
・日に当てすぎない
などがあります。
高麗人参は日光に弱いので、
・朝日以外は当てないようにする
・レースのカーテン越し程度の日当たりにする
などを心がけます。
日よけをうまくつかったり、プランターで栽培して小まめに移動させたりするといいでしょう。
収穫
高麗人参は栽培年数が長くなるほどジンセノサイドなどの有用成分の数や量が増えます。
ただし、7年をすぎると徐々に小さく固くなってしまい、害虫の被害にも遭いやすくなるので、最大でも6年で収穫します。
収穫後の土地は自家栽培はできるで説明したように、6~15年は使用できません。
