高麗人参で便秘を解消しよう!
高麗人参には便秘を予防、改善する効果があります。
ここでは、高麗人参の便秘に対する効果について説明します。
高麗人参の便秘に対する効果
乳酸菌を増やす
高麗人参を代表する有用成分のジンセノサイドには、乳酸菌を増やす働きがあります。
乳酸菌は、
・腸の働きを良くする
・摂取した食べ物の消化吸収を促す
・便を肛門に向かって送り出す
・腐敗物質や有害物質をつくる悪玉菌の繁殖を抑える
などの働きで腸内環境を整え、便秘を予防、改善する働きがあります。
水分を溜める
体内の水分が足りないと、脱水状態になったり便が固くなって便秘になったりします。
高麗人参には、体内に水分を溜めて脱水や便秘を予防、改善する働きがあります。
自律神経の働きを整える
自律神経は身体のさまざまな器官の調子を整える神経で、昼間などの身体が動いている時に活発に働く交感神経と、夜などの身体が休んでいる時に活発に働く副交感神経の2つがあります。
この2つは自動的にどちらかが優位になって働いていますが、自分の意思ではコントロールできません。
自律神経は腸のぜん動運動をコントロールしており、副交感神経が優位な状態になるとぜん動運動が活発になります。
自律神経の働きが乱れて交感神経が優位な状態が続くと、ぜん動運動が弱くなって便秘になります。
ジンセノサイドは、
・ジオール系・・・中枢神経を鎮静して気分を落ち着かせる、副交感神経を優位にする
・トリオール系・・・中枢神経を刺激して気分を高揚させる、交感神経を優位にする
という2つの種類があります。
この2つは正反対の働きがありますが、お互いの効果を相殺することはなくバランス良く働くので、
腸のぜん動運動が弱くなるとジオール系が働いてぜん動運動を促し、便秘を予防、改善します。
ストレスを予防、緩和する
高麗人参はジンセノサイドとマグネシウムとの相乗効果でストレスを予防、緩和して自律神経の乱れを防ぎます。
過度のストレスを感じると、自律神経が乱れて便秘を引き起こす場合があります。
ストレスを感じると、副腎皮質ホルモンのコルチゾールが分泌されます。
コルチゾールは交感神経が優位な状態になると分泌されるので、ストレスが続くと交感神経が優位な状態が続いてしまいます。
腸のぜん動運動は自律神経の働きを整えるで説明したように、副交感神経が優位になると活発になるので、コルチゾールの分泌が増えると便秘になる場合があります。
また、コルチゾールはストレスを緩和する働きがありますが、分泌量が増えすぎると同じくストレスを緩和する働きがあるセロトニンの分泌を抑えてしまいます。
ジンセノサイドは、コルチゾールの分泌量を正常にしてストレスを緩和する働きがあります。
また、高麗人参はジンセノサイドの他にも、イライラを抑えたり、筋肉の緊張を解いて身体をリラックスさせたりしてストレスを緩和する働きがあるマグネシウムを豊富に含んでいます。
血行不良を予防、改善する
高麗人参は、ジンセノサイドとアルギニンとの相乗効果で血行不良を予防、改善します。
血液は、酸素や栄養素、熱を身体中に運ぶ働きがあります。
血行が悪くなると、腸にも酸素や栄養素、熱が届きにくくなり、腸の働きが悪くなります。
そうなると、便を排出する力が弱くなって便秘になる場合があります。
ジンセノサイドは、血管を拡張し血小板が固まるのを防いで、血液がどろどろになったり血栓ができたりすることを防ぐので、血行を良くします。
また、アルギニンは血管を拡張したり血管の壁に弾力を与えたりして血行を良くする一酸化窒素を生成します。
ホルモンバランスを整える
女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあり、周期的に増減を繰り返して働いています。
プロゲステロンにはぜん動運動を低下させたり、水分を溜め込んだりする働きがあるので、ホルモンバランスが乱れてプロゲステロンが増えると便秘になる場合があります。
ホルモンバランスと自律神経は、同じ脳の視床下部(ししょうかぶ)というところでコントロールされているのでお互いに影響を与え、片方が乱れるともう片方も乱れてしまいます。
高麗人参は自律神経の働きを整えるで説明したように、自律神経の乱れを整える働きがあるので、ホルモンバランスの乱れも防ぎます。
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即効性はない
高麗人参は、漢方では副作用や毒性はなく、即効性はないが続けて摂取することによって効果を発揮し健康な体へ導く「上薬」と分類されています。
ですので、高麗人参を摂取したらすぐに便秘が解消されるわけではありません。
高麗人参を摂取してから効果を実感できるのには1~4カ月ほどかかります。