コレステロールに悩む方に高麗人参

高麗人参は、コレステロール値を下げる働きがあります。
ここでは、高麗人参のコレステロール値を下げる働きについて説明します。

コレステロールとは?

詳しい情報

コレステロールは脂質の一種で、次に挙げる私たちの身体を構成するものの材料になります。

・全身の細胞膜
・各種ホルモンやビタミンD
・胆汁酸(脂肪を吸収しやすくする働きがある)

コレステロールはそのままでは血液に溶けないので、特定のたんぱく質と結合して「リポたんぱく」となって血液中を流れます。
リポたんぱくには5つの種類がありますが、その中で重要な働きをするのが、次の2つです。

成分名 働き
LDL(悪玉コレステロール) 身体中にコレステロールを届ける
HDL(善玉コレステロール) 余ったコレステロールを回収する

LDLは「悪玉」と呼ばれていますが、コレステロールを届けないと細胞膜やホルモン、ビタミン、胆汁酸が作られないので必要な成分です。HDLは余分なLDLを回収して肝臓に届けるので、この2つがバランスよく働いていれば問題ありません。

しかし、運動不足でHDLが減ったり、コレステロールの生成を行っている肝臓の機能が低下すると、LDLが増えてしまいます。増えたLDLは、血管の壁に取り付いて血管の壁を狭く固くして高血圧や動脈硬化の原因となります。

高麗人参のジンセノサイドがコレステロール値を下げる

高麗人参に含まれているジンセノサイドはコレステロール値を下げる働きがあります。
ジンセノサイドはサポニンの一種ですが高麗人参にしか含まれていない成分で、単体ではなく十数もの種類があります。

その中で、次に挙げるジンセノサイドがコレステロール値が気になる人に効果があります。

種類 働き
ジンセノサイドRg1 血小板が固まって血栓になることを防ぎ、血液をさらさらにして高血圧を予防する
Rb1 血管を拡張して高血圧や動脈硬化を防ぐ
Rb2 糖や脂質を代謝(エネルギーに変えたり蓄えたりする働き)し余分な脂質が溜まるのを防ぐ
Rk1、Rg5 ・脂肪を代謝する
・中性脂肪を減少させる
・血栓を防ぐ

このように、高麗人参にはコレステロール値を下げたり、中性脂肪を減少させたりして、脂質異常症(※1)、高血圧、動脈硬化を予防、改善する働きがあります。

(※1)脂質異常症とは、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が増えすぎたり、善玉コレステロールが減っている状態のことです。

即効性はない

高麗人参は、毒性や依存性はありませんが即効性はないので、摂ればすぐにコレステロール値が下がるわけではありません。漢方では、飲み続けることで効果を発揮して健康な体に導く「上薬」として分類されており、効果を実感できるのには、1~4カ月ほどかかります。

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