高麗人参にはビタミンが豊富
高麗人参には、ビタミンが豊富に含まれています。
ここでは、高麗人参に含まれているビタミンについて詳しく説明します。
高麗人参に含まれているビタミン
高麗人参には、
・ビタミンB2
・ナイアシン(B3 )
・パントテン酸(B5)
・ビオチン(B7、H)
・ビタミンC
・葉酸
が含まれています。
ビタミンB2
ビタミンB2には、次の5つの働きがあります。
・疲労回復
ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物をエネルギーに変換するので、疲労を回復します。
・生活習慣病の予防、改善
過酸化脂質(コレステロールや中性脂肪が活性酸素の攻撃によって酸化したもの)の分解を促進するので、コレステロールを減らして動脈硬化を予防、改善します。
また、糖や脂質の代謝を促すので、血糖値を下げて糖尿病を予防したり脂肪が溜まって肥満になったりすることを防ぎます。
・舌炎、口唇炎、眼精疲労に効果的
目の角膜、皮膚や粘膜を保護する働きがあるので、眼精疲労や舌炎、口唇炎、口角炎の予防、改善に効果があります。
・身体の成長、維持をサポートする
たんぱく質の合成を促進して細胞を再生するので、身体の成長を助けます。
また、爪や髪をつくるのを助けます。
ナイアシン
ナイアシンはストレスを緩和したり血行を良くしたりする働きがあります。
ナイアシンは体内で合成することができるビタミンで、アミノ酸のトリプトファンを材料につくられます。
トリプトファンは、ストレスを緩和する働きがあるセロトニンの材料にもなります。
しかし、ナイアシンとセロトニンが不足した場合、ナイアシンが優先してつくられるため、ナイアシンが不足するとセロトニンが生成されず、ストレスが軽減されません。
そのため、体内で合成できるとはいえ、積極的に食事から摂取する必要があります。
また、ナイアシンには毛細血管を広げる働きがあるので血行を良くする働きもあります。
パントテン酸
パントテン酸は、ストレスを緩和したりコレステロール値を低下させたりする働きがあります。
パントテン酸は、ストレスを緩和する働きがあるコルチゾールの働きを良くしてストレスを緩和します。
また、善玉コレステロール(HDL)の合成を促進する働きがあります。
HDLは余分なコレステロールを回収して肝臓に運んだり、血管の壁に取り付いた悪玉コレステロール(HDL)を除去したりする働きがあるので、HDLが増えると動脈硬化の予防、改善効果があります。
ビオチン
ビオチンは、糖尿病を予防、改善したり疲労を回復したりします。
ビオチンは糖の代謝に関わっているので、血糖値を調節して糖尿病を予防する働きがあります。
また、疲労物質の乳酸をブドウ糖に変えて疲労を回復したり、皮膚や粘膜、髪、爪の健康を維持したりする働きがあります。
ビタミンC
ビタミンCには、ストレスを緩和したり活性酸素を除去したりする働き(抗酸化作用)があります。
ビタミンCは、ストレスを緩和する働きがあるコルチゾールの生成に欠かせない成分です。
また、ビタミンCには高い抗酸化作用があります。
- 【活性酸素とは?】
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活性酸素は体内に侵入したウイルスや細菌を攻撃して除去したり酵素の働きを助けたりする良い働きがあります。
しかし、紫外線、加齢、たばこ、激しい運動などが原因で増えすぎると攻撃対象が無くなって正常な細胞を攻撃してしまいます。
細胞が活性酸素に攻撃されると機能が低下して老化が起こり、身体のいたるところで不調が引き起こされます。
葉酸
葉酸は、ビタミンB12と協力して赤血球をつくって貧血を予防します。
また、LDLと結びついて動脈硬化を引き起こすホモシスティンの血中濃度を下げて動脈硬化を予防する働きがあります。
高麗人参に含まれるビタミンと相乗効果がある成分
高麗人参でビタミンを摂取すると、ジンセノサイドやその他の成分との相乗効果でビタミンが持つ、
・疲労回復
・生活習慣病の予防、緩和
・ストレスの緩和
・血行促進
の効果がより一層高まります。
ジンセノサイドの効果
- 詳しい情報
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高麗人参に含まれている有用成分のジンセノサイドには、ビタミンと相乗効果がある、
・抗酸化作用
・コレステロール値を下げる
・糖や脂肪の代謝を良くする
・中性脂肪を減らす
・血管を拡張したり血小板の凝固を防いだりして血行を良くする
・インスリン(ブドウ糖を体内に取り込む働きがある)の生成を活発にする
・コルチゾールの分泌量を正常にする
・自律神経の働きを正常にする
・赤血球を増やすなどの働きがあります。
その他の成分の効果
- 詳しい情報
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その他にも、高麗人参はビタミンの働きと相乗効果がある次の成分を含んでいます。
成分 働き アルギニン ・血管を拡張し、血管に弾力を与える一酸化窒素を生成して血行を良くする
・疲労物質のアンモニアを分解して疲労を回復する
・脂肪を分解する酵素のリパーゼを活性化して肥満を予防、改善するアスパラギン酸 乳酸やアンモニアを分解する 亜鉛 インスリンの材料となったりインスリンの量を調整したりする カルシウム イライラを防いで神経を安定させストレスを緩和する マグネシウム ・イライラを防ぐ
・筋肉の緊張を解いて身体をリラックスさせてストレスを緩和する