高麗人参で頭痛を改善しよう!
高麗人参には、頭痛の予防、改善につながる働きがあります。
ここでは、高麗人参の頭痛改善効果について詳しく説明します。
高麗人参の頭痛の改善につながる働き
血行を良くする
血液は酸素や栄養素を全身に運び、老廃物を回収する働きがあります。
ですので、血行が悪くなると老廃物や疲労物質が回収されにくくなって蓄積し、炎症を起こしたり
筋肉を緊張させたりして頭痛が起こる場合があります。
高麗人参に含まれているジンセノサイドは、
・血管を拡張する
・血小板が固まって血液がドロドロになったり血栓ができたりするのを防ぐ
などの働きがあるので血行を良くします。
活性酸素を除去する
活性酸素は酵素の働きを助け、体内に侵入したウイルスや細菌を攻撃して除去する良い働きがあります。
しかし、加齢やストレス、紫外線、激しい運動、たばこなどが原因で増えすぎると正常な細胞を攻撃してしまいます。
脳の血管が攻撃されると、血管が傷つき炎症が起き、頭痛が起こります。
ジンセノサイドには活性酸素を除去する高い働き(抗酸化作用)があります。
自律神経の乱れを整える
自律神経には、身体が活動中に活発に働く交感神経と、休んでいる時に活発に働く副交感神経の2つがあります。
この2つは常に自動的にどちらかが優位になって働いており、自分の意思ではコントロールできません。
自律神経の働きが乱れて交感神経が優位な状態が続くと、血管が収縮して細くなって血液の流れが悪くなります。
そうなると、血行を良くするで説明したように頭痛が引き起こされる場合があります。
ジンセノサイドには、次の2つの種類があります。
種類 | 効果 |
トリオール系 | ・中枢神経を刺激し気分を高揚させる ・交感神経を優位にする |
ジオール系 | ・中枢神経を鎮静し気分を落ちつかせる ・副交感神経を優位にする |
この2つは相反する働きがありますが、互いの効果を打ち消すことはなく、状況に応じてバランス良く働きます。
ですので、交感神経が優位な状態が続いている時はジオール系が働いて血管の収縮を改善し、血行を良くします。
また、自律神経は過度のストレスを感じたり、睡眠不足になったりすると乱れます。
高麗人参には、ストレスや不眠にも良い効果があります。
≫高麗人参のストレスを予防、改善する効果はこちらから≪
≫高麗人参の不眠を予防、改善する効果はこちらから≪
ホルモンバランスを整える
女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあり、周期的に増減を繰り返しています。
エストロゲンの分泌量が低下すると、神経伝達物質のセロトニンが減少します。
セロトニンは血管の収縮や拡張をコントロールする働きがあるので、セロトニンが減少すると血管が拡張してしまう場合があります。
血管が拡張すると周囲の三叉神経(さんさしんけい)を刺激し、三叉神経から痛みの原因となる物質が放出されて頭痛が起こると考えられています。
エストロゲンは生理前になると減少するので、生理前になると頭痛が起こる場合があります。
また、エストロゲンは50歳前後の更年期になると急激に減少するので、更年期になると頭痛が起こる女性が増えます。
ジンセノサイドには、エストロゲンに似た働き(エストロゲン様作用)があるので、エストロゲンが減少すると代わりに働いてエストロゲンの減少によるホルモンバランスの乱れを整えます。
≫高麗人参のホルモンバランスの乱れを整える詳しい働きはこちらから≪
また、ホルモンバランスと自律神経はどちらも脳の視床下部(ししようかぶ)というところでコントロールされているので、どちらかが乱れると影響を受けてもう片方も乱れてしまいます。
ですので、更年期にエストロゲンが急激に減少するとホルモンバランスが乱れ、自律神経も乱れて
頭痛が起こる場合もあります。
高麗人参は、自律神経の乱れを整えるで説明したように自律神経の乱れを整える働きがあります。
即効性はない
高麗人参は、漢方では副作用や毒性がなく、即効性はないが続けて摂取すると効果を発揮し、健康な体に導く「上薬」に分類されています。
ですので、高麗人参を摂取するとすぐに頭痛が治るわけではありません。
高麗人参は、摂取して効果を実感できるまでには1~4カ月ほどかかることに注意してください。