人間だけじゃない!犬にも高麗人参
犬に与えても効果がある
高麗人参は美容や健康維持に効果が高い健康食品ですが、犬に与えても、
・被毛を美しくする
・フィラリアの症状の緩和
・アレルギーの症状の緩和
・病気にかかりにくくなる
・抗がん作用
・血行改善
などの効果があります。
高麗人参の犬に対する効果
被毛を美しくする
高麗人参は、犬の被毛を美しくする効果があります。
たんぱく質やビタミンが不足すると毛並みが悪くなります。
高麗人参には、たんぱく質の材料となるアミノ酸が18種類も含まれています。
さらに、高麗人参にはビオチン(ビタミンB7、H)が含まれています。
ビオチンはタンパク質が活用されるのを助ける働きがあるので、被毛を美しく保つのに効果があります。
フィラリア症の症状を緩和する
高麗人参は、フィラリアに感染して起こる痒みや痛みを緩和する効果があります。
フィラリア症は、フィラリア(犬糸状虫)という寄生虫が蚊を媒介として犬の体内に侵入し、心臓や肺に寄生する病気です。
放置すると不整脈や呼吸困難、貧血などを起こし最終的には死亡してしまいます。
フィラリアに感染し症状が進むと痒みや痛みが生じますが、高麗人参を与えると痒みや傷みが緩和された、という報告があります。
アレルギー症状を緩和する
高麗人参は、アレルギー症状を緩和する働きがあります。
犬にも人間と同じようにアレルギーがあります。
犬は被毛が生えているので、皮膚にアレルギーが起こると毛や皮膚を噛んで炎症を起こす場合があります。
人間と違って我慢することができないので、そのまま悪化するケースも多くみられます。
アレルギーは免疫力が強すぎても弱すぎても起こります。
高麗人参に含まれている有用成分のジンセノサイドは免疫力が強すぎるのを防ぎ、免疫力を正常にしてアレルギーを抑制する効果があります。
病気に対する抵抗力をつける
高麗人参は、免疫力を高めて病気になりにくくする働きがあります。
年齢や病気に対応した質のよいペットフードや動物病院の普及によって、犬や猫の寿命は大きく延びました。
ペットの高齢化が進み、年を取るにつれて病気にかかる犬や猫も増えています。
ジンセノサイドは、免疫細胞の働きを活発にして免疫力を高める働きがあります。
また、ジンセノサイドには、細胞を攻撃して免疫機能を低下させる活性酸素を除去する働き(抗酸化作用)もあります。
抗がん作用
犬も人間と同じようにがんになる場合があります。
しかし、人間の場合と異なり、がんの手術の設備や経験がある病院が少ない、治療費が高額、などの理由で治療や手術を見送る場合もあります。
ジンセノサイドには、ガン細胞を直接攻撃するNK細胞(ナチュラルキラー細胞)の働きを活発にしてがんの発生を抑えたり、がん細胞の増殖を抑えたりする働きがある、という実験の報告があります。
ですので、がんの発生を抑制することが期待できます。
ただし、ジンセノサイドのがんに対する効果の医学的立証はまだされていません。
血流改善
高麗人参には血液の流れを良くし、身体に活力を与える効果があります。
血液は、酸素や栄養素を全身に運搬しています。
血液の流れが悪くなると酸素や栄養素が全身に行き渡りにくくなり、エネルギーの生産量が減って疲れやすくなります。
ジンセノサイドには、
・血管を拡張する
・血液をさらさらにする
などの働きがあるので、血流を良くして身体に活力を与えます。
また、細胞を攻撃して機能を低下させ、エネルギーの生産量を減らす活性酸素を除去し(抗酸化作用)、疲労を回復します。
与え方
高麗人参は、人間用のものを犬に与えることができます。
その場合、人間と犬では体重が異なるので、与える量に注意します。
製品に示してある摂取量の目安を犬の体重に換算し、与えすぎないようにします。
例えば、体重が50キログラムの人間の目安量が3グラムなら、5キロの犬に与える目安量は0.3グラムです。
はじめはごく少量を与え、様子を良く見ましょう。
大丈夫のようでしたら、少しずつ量を増やして様子を見ます。
高麗人参が配合された犬用のサプリメントが販売されているので、それを利用してもいいでしょう。
効果がでるのに時間がかかる
高麗人参は、このように犬に対してもさまざまな良い効果があります。
ただし、即効性はないので高麗人参を与えるとすぐに被毛が美しくなったり、フィラリアの苦痛が緩和されるわけではありません。
効果が現れるのには、早くても1~4カ月かかることに注意が必要です。