高麗人参にはどんな種類があるの?
高麗人参には、大きく分けて「水参」「白参」「紅参」の3つの種類があります。
ここでは、高麗人参の3つの種類について詳しく説明します。
高麗人参の3つの種類
水参
水参(すいじん)は、畑から収穫したそのままの生の高麗人参のことです。
水分量が全体の80%もあるので傷みやすいです。
そのため、保存が効きにくく冷蔵庫で10日ほどが限界です。
また、ジンセノサイドは空気に触れると減少してしまいます。
水参は、食材として料理に使用しやすいのが特徴です。
煮る、揚げる、焼くなどさまざまな料理方法で使用できます。
白参
白参(はくじん、ペクサム)は、収穫した高麗人参の皮を剥ぐかそのままの状態で、水分量が12%以下になるまで熱風もしくは太陽熱で乾燥したものです。
水参よりも保存可能な期間は長く、約1年ほど保存できます。
高麗人参を代表する有用成分のジンセノサイドは皮に多く含まれているので、皮を剥いてあるものは剥いてないものより少ないです。
紅参
紅参(こうじん、べにさん、ホンサム)は、水参を皮を剥かずに蒸し、その後水分量が14%以下になるまで自然乾燥したものです。
高麗人参は蒸すと赤っぽい色になるため、紅参とよばれています。
保存可能期間も3つの中で一番長く、真空パックのものは10年以上保存できます。
高麗人参は、蒸すと新しい種類のジンセノサイドやマルトール(独特の香り、甘み、抗酸化作用がある成分)などの成分が発生します。
3つの種類の中で蒸す過程があるのは紅参だけなので、紅参は最もジンセノサイドや有用成分が多く含まれています。
年数によっても含まれている成分の数や量が異なる
高麗人参は、このように加工方法によって保存が可能な期間や、含まれている成分の数や量が異なりますが、栽培年数によっても異なります。
高麗人参は、収穫までに1~6年かかり、栽培した年数で呼び方が異なります。
1年栽培したものは1年根、6年栽培したものは6年根、と呼び、年数が増えるほど含まれているジンセノサイドや有用成分の数や量が増えます。
6年以上栽培すると害虫の被害に遭いやすくなる上に、表皮組織が老化しだんだん固く小さくなってしまうので6年以上栽培はしません。
ですので、栽培期間は6年が最長で、6年根が一番含まれている成分の数や量が多いです。
6年根の紅参が一番品質が良い
高麗人参は、加工方法や栽培年数によって含まれている成分の量や数が異なり、「6年根の紅参」が一番含まれている成分の数や量が多く高品質、とされています。
ですので、高麗人参の効果を最大限に求める場合は、6年根の紅参を購入することをお勧めします。
ただし、6年根の紅参は効果が高いですが、刺激も強いです。
また、収穫までの年数が長いため手間暇もかかり、その分値段も高価です。
6年根の紅参は刺激が強すぎる場合や、もう少し安価な製品を求める場合は4年根をお勧めします。