高麗人参で辛い不眠を改善しよう!
高麗人参には不眠を予防、改善する効果があります。
ここでは、高麗人参の不眠に対する効果について説明します。
高麗人参の不眠に対する働き
高麗人参には、不眠に効果がある次の働きがあります。
自律神経の乱れを整える
自律神経は交感神経と副交感神経の2つがあり、交感神経は身体が活動している時に活発に働き、副交感神経は休んでいる時に活発に働きます。
この2つは常にどちらかが優位になって働き、自分の意思ではコントロールできません。
自律神経が乱れて交感神経が常に優位な状態が続くと、緊張が解けないため寝つきが悪くなります。
高麗人参には、正反対の働きをする2種類のジンセノサイドが含まれています。2種類のジンセノサイドは、体内のバランスを整えるように作用し、自律神経の乱れを整えます。
自律神経が正常に整うと、夜には自然と副交感神経が優位になって入眠がスムーズになったり、ぐっすり眠れて睡眠の質が良くなる効果が期待できます。
ストレスを改善する
私たちが過度のストレスを受けると、自律神経が乱れ、不眠を引き起こす場合があります。
ストレスを感じると、体内では「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。コルチゾールはストレスを抑制する働きがありますが、ストレスが続いて分泌量が増えると、次のような悪影響を及ぼします。
・交感神経が優位な状態が続いて自律神経が乱れる
・成長ホルモンの分泌を抑える
・ストレスを緩和するセロトニンの分泌を抑える
ジンセノサイドはコルチゾールが過剰に分泌されるのを防ぎ、コルチゾールの分泌量を正常にしてストレスを緩和します。
冷えを予防、改善する
私たちは睡眠に入る際に、身体の深部の温度を下げることでスムーズに入眠しています。
そのため入眠時には手や足などの末端から熱を放出し、体表の温度を上げて身体の深部の温度を下げようとします。
冷え性の人は寒さで血管が縮まって血行が悪くなっているので、末端の血管まで血液が行き渡りにくくなっています。そのため、熱が放出されにくく寝つきが悪くなります。
ジンセノサイドには、
・血液をサラサラにして血行を良くする
・血管を拡張する
などの働きがあるので、血行をよくして不眠を予防、改善します。
ホルモンバランスの乱れを予防、改善する
ホルモンバランスと自律神経は同じ脳の視床下部(ししょうかぶ)というところでコントロールされているため、どちらかが乱れると影響を受けてもう片方も乱れる場合があります。
女性ホルモンのエストロゲンは20歳~30歳をピークに分泌量が年々減少し、更年期(※1)になると著しく減少します。
高麗人参は、エストロゲン様作用(エストロゲンに似た働き)があるので、女性ホルモンのエストロゲンの減少によるホルモンバランスの乱れを整えて、自律神経の乱れによる不眠を予防、改善します。
(※1)加齢によって月経が終わる閉経の前後5年ほどの期間のこと。だいたい45~55歳くらい。
即効性はない
高麗人参は、毒性や依存性はないとされていますが、即効性はありません。漢方では飲み続けることで効果を発揮して健康な体に導く「上薬」とされていて、効果がでるのに1~4カ月ほどかかります。高麗人参を飲んだらすぐに不眠が改善できるわけではありません。
また、高麗人参を飲むだけではなく、以下のような生活習慣の見直しを心がけるようにしましょう。
・規則正しい生活
・適度な運動
・寝る前のパソコンやスマートフォンは避ける
・太陽の光にあたる