高麗人参は高血圧にも低血圧にも効果がある
高麗人参は高血圧にも低血圧にも効果があります。
ここでは、高麗人参の高血圧に対する効果や低血圧に対する効果について説明します。
高麗人参の高血圧に対する効果
自律神経の乱れを整える
自律神経の乱れは高血圧や低血圧を引き起こす場合があります。
自律神経は身体の器官の調子を整える神経で、身体が動いている時に活発に働く交感神経と身体が休んでいる時に働く副交感神経の2つがあります。
この2つは、常にどちらかが優位になって働き、自分の意思ではコントロールできません。
自律神経が乱れて交感神経が優位な状態が続くと、緊張が解けずに血管の収縮が続いて、高血圧になる場合があります。
高麗人参には、相反する働きをする2種類のジンセノサイドが含まれています。この2つのジンセノサイドが体内でバランスを整えるように働くことで、乱れた自律神経を整えます。
自律神経が整うと、血管の収縮と拡張が正常に機能し、高血圧の改善につながります。
血流をよくする
血液の流れが悪いと、心臓は流れを良くしようとより働いて、血液を押し出す圧力を高めます。これによって高血圧を引き起こす場合があります。
ジンセノサイドには、血管を拡張し、血液をさらさらにする手助けをする働きがあります。
血液の流れが良くなれば、心臓の負担が減り、高血圧が改善します。
コレステロール値を下げる
血液中の悪玉コレステロールが増えすぎると、血管の壁に取り付いて血管を狭くして血流を悪くします。また、血管の傷に沈着して血栓の元となる「脂質プラーク」(破れると血小板が集まって血栓となる)になります。
ジンセノサイドはコレステロール値を下げて血流の悪化や血栓を防ぎ、高血圧を予防、改善します。
高麗人参の低血圧に対する効果
自律神経の乱れを整える
自律神経の乱れは高血圧を引き起こす場合がありますが、反対に低血圧を引き起こす場合もあります。
自律神経は就寝中は副交感神経が優位になり、起きると交感神経が優位になり血圧が上昇します。
自律神経が乱れると、朝起きても交感神経が優位にならず血圧が上昇しない場合があります。
ジンセノサイドは自律神経の乱れを整えるで説明したように、ジオール系とトリオール系が状況に応じてバランス良く働きます。
ですので、副交感神経が優位な状態の場合には、トリオール系が働いて交感神経を優位にして血圧を上昇させます。
高血圧の薬を飲んでいる人は注意
すでに高血圧の薬を飲んでいる人が高麗人参を摂取すると、効果が強くなりすぎて血圧が下がりすぎる可能性があります。
ですので、高血圧の薬を飲んでいる人は摂取前に医師に相談してください。
即効性はない
高麗人参は、中国では毒性や副作用がないが即効性はなく、飲み続けることで効果を発揮して健康な体に導く「上薬」として分類されています。
ですので、高麗人参を飲んだらすぐに血圧が正常になるわけではありません。
高麗人参の効果が実感できるまでに摂取後1~4カ月はかかります。